墓場 島 鎮守 府。 墓場 島 鎮守 府

今は誰ともつきあう気はないみたい」 如月「……」ションボリ 妖精「まあ、それはそれでしょうがないんだけど……それよりどうするの? その本」 大淀「……そ、そうですね、どうしましょうこの本」ポ 如月「ど、どうするって……」ポ 神通「……し、処分、するんですよね」カァァ 大淀神通如月「「「……」」」 朝潮「失礼します! 旗艦朝潮、ただいま遠征より帰還致しました!」 大淀神通如月「「「きゃああああああ!?」」」ガタガタガタッ 敷波「ちょっ、なにその反応!? なに驚いてんの!?」 不知火「どうかなさいましたか」 初春「その慌てよう、ただ事ではないな?」 敷波「あっ、なにそれ、マンガ!?」ヒョイ 大淀「あっ」 朝潮「朝潮、初めて見ました! 拝見させていただきます!」ヒョイ 神通「あっ」 不知火「……」ヒョイ ペラリ 如月「ちょっ」 初春「まあ、なんじゃ。 全児童が避難したとき、みんな逃れたけど、 下級生が『(息ができずに)苦しい苦しい』と泣いていて…… 上級生が農家から唐み(風力を起して穀物を選別するための農具)を借りてきて 入り口から空気を送って難を逃れたんです」 より一層、平和について考えさせられた保存会の稗田武吉さんの言葉。

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で、油もなくて火葬も無理なら、土葬するのが一番だろ?」 島妖精A「……どうして、お前は艦娘にそこまでしようとする」 提督「……こいつらが人間のために戦ったから、だ」 提督「お前は海の平和のためとか言ってたが、その平和はあくまで人間の言う人間基準の平和だろう?」 提督「俺も人間だ、人間のために働いて死んだこいつらを素通りできたら、こいつらに顔向けできねえな……って、思っただけだ」 提督「こいつなんか顔も腕もぼろぼろだ。 貴様とこれ以上話すことはない』プツッ 提督「……相変わらずだな、くそ野郎が」ガチャン 不知火「」ボーゼン 提督「? なんだ」 不知火「その、大丈夫なんですか? その……少佐に対する、接し方というか……とても上官に対する態度とは思えないのですが」 提督「ああ、あれには恨みしかねえからな。

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以上だ』 提督「軍備の拡充というのは?」 少佐『そんなものは島の妖精に訊け』 少佐『お前は妖精と話せるんだろう? お前はそこの連中と一生おままごとをしていれば良いんだよ』 少佐『話は以上だ。 わかった」フー * 執務室の外 * L大尉「いやー、参ったね。

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「どうされましたか?」 「あ、いえ大丈夫です! 比叡、気合! 入ってますっ!」 首を傾げていた比叡を気遣ったのは鳳翔。 ますます好都合だ」ニタァ 不知火(今の邪悪な顔は一体!?)ゾクッ 提督「……さてと、どうするかね……」 不知火「……提督、如月の捜索は」 提督「急かすなよ。 「榛名さんっ! そんなんじゃ駄目よっ!」 「あうあう……は、榛名、虫は大丈夫じゃありません……」 「じゃあ雑草取り一緒にする?」 「あ、はいっ! それなら榛名は大丈夫ですっ!」 「響、雑草取りも大概虫がいるわっ!」 「うぅ。

大鳳さん、参りましょう」 大鳳「はいっ! 失礼いたします!」 扉<ギィ バタム 中佐「……」 中佐「……く、くくくく。 こうやって事の顛末を聞かせたほうが俺が説明する手間も省ける」 提督「ほら、そうこう言ってるうちにお客さんだ」 ???「客は……君たちだろう?」 妖精「!」 * 工廠 * 提督「……酷え有様だな」 妖精「工廠の設備はほぼ全滅。 てめえで弱み作ってんだから、いつかいびり倒してやる」 妖精(いつになるやら……) * 食堂 * 提督「……無駄に広えな」 妖精「ここも埃っぽいけど、掃除すれば問題なさそうだね」 提督「碌に使ってねえ、ってことか」 妖精「そうだね……厨房も、コンロとか綺麗なままだよ」 提督「それでも一通り拭き掃除がいるな。

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ですが、これは不知火個人の問題ですので」 提督「なんで如月をそこまで必死に探すのか、理由を聞いても?」 不知火「……その件については申し上げられません」 提督「だろうな……ああ、楽にしててくれ、今そいつに訊くから」ガチャ 不知火「そいつ……!?」 RRRR... 提督「帰れ」 卯月「容赦ないっぴょん!?」ガビーン 弥生「帰ります……!」エリクビガシッ ズルズルズル 卯月「弥生まで容赦ないっぴょん!? 離すぴょーん!」ジタバタ 提督「いいからお前はお前の鎮守府の心配をしてろ」 香取「そうですよ卯月さん。

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少し、軍人らしい図太さも身に着けていただかないとだめでしょうか」クスッ 大 和「あの……」 ガサッ 神通「!」バッ 不知火「……すみません、驚かせるつもりはありませんでした」 如月「不知火ちゃん……」 不知火「その中佐について、不知火が説明します。 (37期) 1940年(昭和15年)11月15日~ 大湊要港部司令官 1941年(昭和16年)11月20日~ 大湊警備府司令長官 (38期) 1942年(昭和17年)9月15日~ (38期) 1943年(昭和18年)4月1日~ (37期) 1945年(昭和20年)2月15日~ 司令長官を兼任 (39期) 1945年(昭和20年)3月15日~ 司令長官を兼任 尚、以外は全員 大湊警備府司令長官が最終職であり、その後予備役に編入されている。 今度は、あいつがこの島に来ない理由を作りたい」 提督「例えばだが、強烈なトラウマを植え付けてやれば、俺たちに必要以上に干渉しなくなるはずだ」 大 和「でしたら……この大和が、中佐を追い払います」 提督「追い払う? お前が?」 大 和「はい! 大和になにかしらの不安材料があって、一緒にいると危険であると認識させられれば!」 如月「不安材料……?」 不知火「……陸奥さんの第三砲塔のようなものでしょうか」 提督「なんだそりゃ?」 不知火「かつて戦艦陸奥は、第三砲塔が謎の爆発を起こし、それが元で沈みました。

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これは、私の個人的な復讐です」 神通「それに……そんなことをして、みなさんを巻き込んでしまったら……F提督にどんな顔をされるか、わかりませんから」 提督「……」 ゴンッ 不知火「!?」 大 和「提督!? どうして壁に頭突きなんかするんですか!?」 神通「それは多分……」 如月「神通さんが自重してくれたことが嬉しかったのよ。 準備をしておけ 中佐』 香取「……横柄が過ぎますね」 L大尉「怪人二十面相だって、もう少し洒落た予告状を寄越すものだがね」 大淀「そして、そのFAXの数分後に届いたのがこちらです」 FAX『中佐が、大和さんを自分の鎮守府へ異動させるために島に向かいました。 同行していたはずの不知火さんから報告はありませんでしたか?」 提督「いや、聞いてないが」 L大尉「本営にいる僕の知り合いが言うには、不知火が本営に大和を帯同していったとき、相当注目を浴びたそうだ」 L大尉「大和の出現に興奮した野次馬が数人、大和に触れようとも抱き着こうともしたらしい」 提督&望月「「子供かよ」」 弥生(ハモった……) L大尉「それを大和は、その無礼者を自分の艤装にひっかけて、合気道のように体のいなしだけでぽいぽい投げ捨てたんだそうだ」 香取「なんでも、私に触れていいのは提督准尉だけです、とか言いながら立ち回ってたそうです」 提督「どいつもこいつも、なにやってんだよ……」 L大尉「この件に関しては手を出すほうが悪いと思うが、なんせその相手の一人が少将クラスだったもんで、少々場が騒然としたらしい」 妙高「それ、少々で済むんですか……」 卯月「少将だけにぴょん?」 弥生「……ぷ」プルプル 香取(笑いのツボが浅いんでしょうか) 提督「少将がそんなんで大丈夫なのかよ本営は……くっそ頭痛え」 L大尉「まあ、それだけ大和が希少な存在だってことなんだ。

おいお前、ちょっと話してみろ」 不知火の妖精「……え?」 妖精「この提督は、私たちと話せるから大丈夫だよ」ヒョコッ 不知火の妖精「あ、あの……!!」 不知火「お、お待ちください! し、不知火が説明いたします……!」 * * * 提督「……なるほどね、お前は今回のこれが初任務か」 不知火「着任後1年以上海に出ることもなく、鎮守府にて雑務……いえ、下働きをしておりました」 提督「中将に会う機会は?」 不知火「不知火には皆無です。 頼むよ准尉」 島妖精A「将校の癖に、船に敬礼もできないのか?」 提督「……あーあー、わかったよ、ったく」 島妖精C「では、これより鎮魂祭を執り行います」 * その後 * 島妖精A(以下妖精A)「私たちはもともと彼女たちの装備を管理していた装備妖精だ」 妖精B「艦娘とその装備が失われ、居場所がなくなってこの島に居着いたのが私たちだよ」 妖精C「装備があれば私らもそこに居着くんだけど、今は装備開発もできないし建造も無理」 妖精D「第一に材料が全然足りない! 鉄屑なら空き缶でもなんでも集めてこないと!」 妖精E「とりあえず、設備修理に必要な機材資材、全部不足してるから、鋼材を集めないとね」 妖精「……しばらくは砂浜のゴミ拾いかな?」 提督「だな。 今、俺、すげえツラしてたろ……悪かったよ」ハァ 妖精C「」ウルウル 妖精E「あ、泣ーかした」 提督「ああ、本当に悪かった……くっそ、ばつが悪いから勘弁してくれよ」オロオロ 妖精F「泣ーかした泣ーかした」 妖精B「提督のいじめっこー」 提督「茶化すなよ! こうなるから嫌なんだよこういうこと考えんのは! くそ!」 妖精A「……あんたはともかく、如月はどうする気だ」 提督「……助けて欲しいなら、助けてって言やあいいんだがな。

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