草 千里。 草千里ヶ浜

馬は草をたべてゐる 艸千里濱のとある丘の 雨に洗はれた青草を 彼らはいつもしんしんとたべてゐる 彼らはそこにみんな静かにたつてゐる ぐつしよりと雨に濡れて いつまでひとところに 彼らは静かに集つてゐる もしも百年が この一瞬の間にたつたとしても 何の不思議もないだらう 三好達治『大阿蘇』(抜粋) 三好達治がこの詩を書いてから80年以上経っていますが、 いまだにその風景は守り続けられています。 私は今日外から歸つてきて、松林の丘を登りながら、その小徑の踏段の一つに、まつ黒に集つた數百匹の蟻によつて運ばれてゐる、小さな蝉の 遺骸 ( なきがら )を見た。

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それは何か重たいものを強い 槓杆 ( てこ )で動かす時のやうな聲であつた。 見給へ、その高く聳えた腰骨を、露はな肋骨を、無慙な 鞍傷 ( あんしやう )を。 井戸の 樞 ( くるる )の小さなやうなものである。

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草千里 DATA 名称 草千里/くさせんり 所在地 熊本県阿蘇市草千里ヶ浜 関連HP 電車・バスで JR阿蘇駅から阿蘇山西駅行き九州産交バスで30分、草千里火山博物館前下車すぐ ドライブで 九州自動車道熊本ICから約37km 駐車場 300台/無料 問い合わせ 阿蘇市観光課 TEL:0967-22-3111 掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 次のページ 焼かれる前の草原を散歩 Page 2 草千里の野焼きは2016年におよそ50年ぶりに再開されました。 ここは 泥濘 ( ぬかるみ )の路である。

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